2月4日 (日)、第6回LCETを開催しました。今回は現役の英語教員、英語教員を目指している大学生や英語教育を研究している大学院生など、計14名もの方にご参加いただき、相互に学びの多い会となりました。 よろずしぇあ『教師同士の教育観の語り合い』(ファシリテーター 太原さん) 今回のよろずしぇあのテーマは「教師同士の教育観の語り合い」でした。 1. 自分の指導スタイル、2. それを支える教育観や信念、3. その教育観や信念を持つようになった理由、 の3点についてグループで話し合いました。現職の先生でも職場によって教育観が異なり、また大学生や院生も自らの英語学習経験によって指導スタイルの信念が違ったのが観察していて興味深かったです。普段同じ大学や職場の人とだけで話しているだけは出来ないであろう、LCETならではの活動だったといえます。 LCETには様々なバックグラウンドを持つ方々が集まります。こういった会で異なる教育観を持つ他者と話し合うことは、自分が無自覚に持っていた教育観とその理由を知ることが自分を見つめ直す第一歩になります。同時に、今まで自分が持っていなかった教育観に基づくアプローチを知ることが英語教師としての新たな視界を開いてくれるのではないでしょうか。 理論編『How to motivate your students?: From the perspective of L2 motivational self system』(発表者 神原さん) 外国語学習の動機は、その国の文化や人々への興味を中心とした「統合的動機づけ」と、外国語を仕事や学業など他の目的達成のために学ぶ「道具的動機づけ」に大別され、従来は英語学習の成功には統合的動機づけが優位であるとみなされてきました。しかし、英語が国際語として広まり、basic educational skillとなったことで、統合的動機づけは英語学習の動機づけとして必ずしも適さなくなっています。そこで、近年では、統合的動機づけに代わり、L2 motivational self system (L2MSS) (Dornyei, 2005. Dornyei, 2009)が新たに注目を集めています。L2MSSでは、学習者のもつ第二言語話者としての理想像(L2理想自己)と現実の自己との間のギャップが動機づけを生み出すとされていることから、今回のディスカッションでは学習者が適切な理想自己を持つことが出来るように、教師がどのようなサポートを行っていくことができるか話し合いました。 発表していただいた方、ご参加いただいた方、今日はどうもありがとうございました。これからも今の、そして将来の生徒にとって最良の授業を提供できるよう、英語教育の理論や知見をアップデートしていきたいと改めて思った1日となりました。 Comments are closed.
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February 2019
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