第2回LCETを、2017年7月25日 (火)に開催しました。 夏休みに入り、研修や部活指導などお忙しい中、東京・千葉・茨城・埼玉から計6人の先生方に参加いただきました。今回のトピックは、 ・よろずしぇあ ・理論編「テスト作成時に気をつけたいこと」 ・実践編「Pictation -絵を見て瞬間英作文-」 よろずしぇあ(担当:佐伯) 最初に「よろずしぇあ」では、最近の授業や部活・生徒指導など教職全般おいて、新しく学んだことや気づいたことを共有しました。この目的は、日々の教育実践を意識的に省察し共有することで、新たな気づきや学びを共感・吸収し、自身の教育理念(Teaching Philosophy)や教師としてのアイデンティティの発展を促進することにあります。参加された先生方の教歴は様々でしたが、教歴に関わらず常に新しい学びがあり、新しい取り組みをされているようでした。 例えば、「英語が得意な生徒と苦手な生徒がいるという教室内でのグループダイナミクスをどのように活用するのか」「近年、協働学習の効果に注目が浴びられているなか、個人活動にも多くのメリットがあるのではないか」「授業内での活動やトピックの選択に自由度を与えることで、生徒のやる気を高められた」「綿密な授業計画は重要ではあるが、その場での質問や生徒の興味・関心によって、計画通りにいかないことも多々ある。でも、それでいい、その方がいいと気づいた」など、様々な学びや取り組みを共有していただきました。 理論編「テスト作成時に気をつけたいこと」(担当:島本先生) 今回はテスト作成時に気をつけたいことと題し、テスト実施の目的について掘り下げて見ていきました。Brown (2005)によれば、テストは4種類、Proficiency, Placement, Achievement, Diagnostic テストに分類されるといいます。 現在、日本の多くの中学校や高等学校では主に絶対評価が採用されています。しかしながら、現場ではよくテストの平均点が60点になるようにテストを作成しましたなどということが聞こえてきます。本来、絶対評価を採用するのであれば、Brown(2005)が指摘するように、Achievementテストを定期試験として使用し、授業の理解度が点数になって現れるようなテストが望ましいのですが、必ずしも全ての定期試験が授業の理解度とリンクしていないのが多くの学校の現状であることを確認しました。すなわち、AchievementとProficiencyテストが混合して運用されているということです。この現状を共に確認することで、二学期以降の定期試験で授業の理解度を図るテストを作ろうということを話し合いました。 また、平均点60点というのは、平均して授業の60%が理解されたということとパラレルなので、授業の達成項目の再検討やテスト問題の見直しが必要であるとの結論に至りました。ディスカッションを通して、世にはびこる平均点60点という迷信にとらわれることなく、フェアに、そして高い正確度で生徒の理解度を図るテスト作成とその目的の共有が必要であると再認識することができました。 実践編「Pictation -絵を見て瞬間英作文-」(担当:沼田先生)
今回も、各校で活躍されておられる熱意あふれる先生方から、日々の授業実践や新しい授業アイデアを共有していただき、大変楽しく有意義な会になりました。参加していただき、ありがとうございました。
より多くの英語教員の皆様方から、ご参加をお待ちしております。
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February 2019
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